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新センター設立プランの投資採算性検証Case Details


約50万ケースの在庫を持ち、1日に10万ケース程度を出荷するドライ食品の物流センター。
パレット(PL)ラックや平置きの保管エリアから、フォークリフト作業者がPL・ケース単位にリストピッキングをする人海戦術方式で運用している。
「省人化」を目的としてPL自動倉庫を導入した新センター計画を立案したので、その実現性を検証をして欲しい。


事例詳細

主な支援項目

(1)検討している運用オペレーションにボトルネックが無いかを第3者の視点から解析。

(2)マテハン設備の導入費用に見合ったコスト削減効果が出るか投資採算性を試算。

(3)BCP対策として地震発生時を含めた商品荷崩れリスクを中心に実地検証。


バリデーション〔検証〕

(1)運用オペレーションの解析

  • 自動倉庫を導入することで、PL単位の出庫時は高能力で処理が可能であるが、ケース単位での出庫時はPLを再び自動倉庫へ入庫しないといけないため、仮置きスペースや再入庫人員が必要となる。
     → 出庫した約50%のPLを再入庫することが判明。
  • 再入庫する時間帯が次のバッチの出庫タイミングと重なり、予定している自動倉庫の入出庫能力では対応しきれないことが課題として表面化した。
     → 自動倉庫の入出庫能力(10台):400PL/時 < 入出庫必要PL数:520PL/時


(2)投資採算性の試算

 【保管コスト】

  • 自動倉庫の導入効果として、空間を有効活用することでの保管効率は向上するが、自動倉庫の周辺に入出庫待機PLの荷捌き・仮置きスペースが必要となってしまう。
     → 総スペースではPLラック中心の保管方法と変わらず、保管コストに大きな削減効果は認められない。

 【庫内人件費】

  • 従来ピッキングも同時に行っていたフォークリフト作業者が、断続的に発生する自動倉庫の入出庫作業が主作業となりピッキング作業ができない。
     → 新たにピッキング人員を増員する必要があり、トータル庫内作業人員は増加する(30名→40名)。


(3)BCP対策の実地検証

  • 商品ケースが約2kg程度と非常に軽いため、マテハンメーカーに持ち込み通常運用時の荷崩れ検証を実施。
     → 自動倉庫の搬送クレーン上でも荷崩れが発生しないことを確認。
  • 過去事例では、平置き保管でも震度5強程度で荷崩れが発生することが判明している。
     → 中・大規模地震発生時にはクレーンレール上に荷物が落ち復旧に時間を要する懸念があることを提示。

ソリューション〔解決〕

 上記のバリデーション結果に加えて、「現状継続案」と「自動倉庫導入案」の今後10年間のライフサイクルコスト及び定性的な比較評価を実施して最終報告とした。
 自動倉庫自体は保管効率や作業生産性の向上に大きな能力を効果するが、現時点ではその機械の能力を最大化できる運用オペレーション構築がなされていないため、現状より約20%のコストアップとなり、命題であった「省人化」も実現できないと判断して、本計画はリプランニングを実施することになった。


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